例会日記   創立以来福井代表が欠かさず発行している会報から一部を抜粋しています(2003年7月〜12月)


2003年12月20日 No.715
  今日、平成15年の踊り納め例会
  曲り角の15年目?
今日は1月11日の例会から数えて、44回目で今年最後の例会となります。今年も会員の皆さんの協力のお陰で、多くの行事や例会を無事にこなして終わろうとしています。ありがとうございました。
会員数全道1位が9年連続、5月の15周年では単一クラブ主催では最多の参加者数と外国人コーラー2名招待の道内唯一クラブ、年4回のパーティ開催の唯一クラブ、4レベルのパーティ開催の唯一クラブ(B:12月、MS:5月、P:8月、A2:2月)、男性会員数最多のクラブ、4名のコーラーがいる唯一のクラブ、単一クラブでPとA2例会を持つ唯一のクラブ、..等々の他のクラブから見るとうらやましがられるような“道内一”の記録を今年も保持することが出来ました。

しかし、諸手を挙げて喜べる1年だったでしょうか?会員全体のダンスレベルの向上を目的に創立以来初めてビギナークラスを取り止めたことが象徴しているように、例会の在り方、クラブ運営などを見直さなければならない“曲り角”に立つ1年だったようにも思えます。
今年も例会出席者は3分の2以下で、5セットで踊った例会は、ほぼ皆無だったはず。例会だけでなく主催行事への参加も消極的だったのも気になった1年でした。

価値観が多様化している現在に1つの趣味を長年続けるのは難しくなっているのでしょうが、曲り角の15年目の実績と反省をもとに、来年の16年目を“新しいウェスタン”への年とすべく、皆さんのさらなる協力を!!!


2003年12月13日 No.714
  クリスマス(ドゥサァドゥ)パーティ、ごくろうさまでした!
  今年も盛会裡に!
パーティが始まった頃のセット数は15セット(120名)で、「予算ラインの180名は?」と不安を感じたのですが、11時頃には受付係から「現在198名!」と報告を受けてホッとしたものです。その後クラブ紹介では合計212名と発表され、ダンス会場も“壁の花”がほとんど見られず、セットの花が所狭しと咲き乱れて、ワイワイ踊ってパーティを終えることが出来ました。
主催者側として、あれこれ準備を進め、当日も裏方として細かな仕事を協力し合ってやり遂げたウェスタンの会員のお陰だと思います。本当にご苦労さまでした。参加された他のクラブの方々、特にプレゼントが当たった方々は満足して帰路についたと。思います

でもちょっと気になることがあります。主催者ウェスタンの参加者数です。60名も居るのに参加者は約半分とは!? 普段の例会より少ない参加者数になるとは!? 
“会員心得”とも言うべき「楽しく踊り、仲良く交遊するために」の中の「クラブ主催行事には是非参加してご協力ください」を持ち出すまでもなく、5月のアニバと12月のクリスマスパーティには“全員参加”が当たり前と思っていたのですが? 個人的な都合や体調もあるのでしょうが、数ヶ月前いや1年前からわかっている行事なのです。
ちなみに、北広島市のエルフィン・スクェアーズから24名(会員数29名)、美唄市のリニヤ・ロードから17名(40名)、函館市のジョイン・ハンズから6名(13名)が遠路参加してくれました。

カルチャー意識の増大?帰属意識の減少?今後のウェスタンの方向を左右する大きな反省点と言えると思います。


2003年12月6日 No.713
  私達「ウェスタン」主催のクリスマス・ドゥサァドゥ・パーティ
  いよいよ明日です!
古い会報をひもといてウェスタンのクリスマス・パーティを調べて見ると、以外にも創立の年の翌年の平成元年から毎年行ってきているのです。始めの数年は例会を「クリスマス・パーティ」として、クラブ内だけでやっていたのですが、そのうちに外部からの参加も呼びかけ、平成6年・7年は午後から夜にかけて行い、平成8年からは現在のように日曜日の午前と午後の開催となっています。

従って今年は、クリスマス・パーティとしてはアニバと同じく、通算して「15回目」、日曜開催の「クリスマス(ドゥサァドゥ)・パーティ」としては「8回目」のパーティとなります。歴史のある行事と言えるでしょう。これだけ続いた理由は、「ウェスタンのクリスマス・パーティは楽しい!」との評価が定着しているから、と自画自賛しても良いのでは?

そのパーティもいよいよ明日に迫りました。今年は今までと違って、ウェスタンにはビギナー(修了生)はいませんので、主催クラブの全員がビギナーの方々をリードする立場にあることになります。ビギナーの方々に「スクェアダンスって楽しい!、やってて良かった!、今後も続けよう!」と思ってもらえるのが、パーティの主旨ですので、ダンスでの優しいリードは勿論のこと、各仕事の分担でも細かな気くばりで手落ちのないよう、主催者として成功に向けて頑張りましょう。「ウェスタンのパーティは楽しい!」


2003年11月29日 No.712
  ウエスタン主催のクリスマス・ドゥサァドゥ・パーティまで、あとわずか1週間!
  役員会報告
先週土曜日、アドバンス例会の後、短時間でしたが役員会を行いクリスマス・パーティ等について話し合いました。クリスマス・パーティは今年も従来通りのプログラム・予算・会場配置で行うことにしましたが、いくつか確認と連絡を。
@集合時間を午前9時としますので、都合の付く会員はこの時間までに西区民センターに来て、会場設営・受付・スナック準備に取り掛かってください。
A仕事分担は役員内で割り振りしましたが、各分担のチーフから依頼されたならご協力ください。当日、会場設営(主に男性)とスナック(主に女性)では全員の協力が必要となりそうですので、よろしく。
B記念写真は今年ビギナー修了者がいないので、撮らないことにしました。Cコスチュームは自分の“お気に入り”をどうぞ。クラブ・コスでもかまいません。
新年会が1月10日(土)、第3・4集会室で予定されています。(詳細略)
ミニ・パーティの評価はまあまあのようで、次回は2月に行うことにしました。


2003年11月22日 No.711
  スクエアダンス10則・その6
  「Be a cooperative dancer! 協力を惜しむな」
英語では、ある単語に接頭辞のco・〜が付くと、「共同・共通・一緒・相互」の意味を付け加えることになります。例えばco・educationは「男女共学」、プラスで出てくるco・ordinate「同等の・同位の調和した」、最近芸能界でよく使われるcol・laboration「共同作業・コラボレーション」等、皆さんも何となく耳にした語がそうなのです。そして最も日本人に馴染み深いのがco・operativeでしょう。この頭4文字のcoop「コープ(生協:生活共同組合)」を知らぬ人はいないはずです。operate「動かす・運転する・手術(オペ)する」にcoがついたのが、co・operate「協力する・共同する」となり、この形容詞形がco・operativeという訳です。

またも語源解説が長くなりましたが(最近書くことが無くて、仕方なく自分の専門で次数稼ぎをしています、ご勘弁の程)、「協力的なダンサーになりなさい」が原文の意味です。この項の解説には、次のようなちょっと抽象的な内容が書かれています。「スクェアダンスにおいては、誰もが他の人の楽しみに責任を負うものである。スクェアダンスは、8人個々の気ままで勝手な行動によって完成するものではないのである。個人的な見せびらかしは決して許されるものはない。本当の楽しみは、それぞれの人がスクェアダンスをスムースに行えるように、与えられた分担をきちんと果たすことである」

前回でも同じ事を書きましたが、同じダンスでも、フォークダンス・社交ダンス・ラウンドダンス・日民・ジャズダンス等と異なって、スクェアダンスは8人で踊るのが決定的な特徴ですので、各自が他の7人への協力を惜しまないことが、このダンスの成立に不可欠です。


2003年11月15日 No.710
  今宵、ミニパーティ!
今年は、クラブ創設以来初めてビギナー・クラスを実施せずに、会員全体のダンスレベルの向上を目指す例会を6月から行ってきました。
しかし、中間反省では単にMSを再講習する向上対策は、残念ながらほとんどこうかをあげられなかった、との結論になり、この解決策として取り上げられた1つが「ミニ・パーティの実施」なのです。レベルアップ中心の例会ではコーラーは、ダンサーがどんな体型からもスイスイと踊れるようにと応用やヒネリを加えたコールを次々とかけがちで、これがダンサーにとってプレッシャーとなり、ひいては“面白くない!”“楽しくない!”との不満足感をつのらせる結果になることもあるようです。

そこで、“ミニパーティ”の出番となるのです。今宵は「勉強なし!」の「遊びだけ!」例会ですので、あまり頭を使わずに音楽のメロディ・リズム・テンポに身をゆだねて、すいすい流れるようにダンスを楽しんでください。しかも全員がコスチュームを着てますので、会場の雰囲気もいつもの例会と違って華やかになるはずです!楽しくやろう!


2003年11月8日 No.709
  スクェアダンス10則・その5
  「Be a thoughtful dancer! 相手を思いやる」
英語の動詞、think(スィンク:考える、思う)という言葉を知っている日本人は多いはずですが、その名詞形が過去形・過去分詞形と同じのthought(ソート:考え、思考、思いやり、気くばり)であるのを知らない人が多いのでは?
さらに、これにfull(フル:いっぱいの、満ちている、あふれている)が付いたthoughtful(ソートフル:考え深い、思いやりのある、親切な)が形容詞形となるのです。

従って、原文は「“思いやりのある”ダンサーになりなさい」との意味になります。人間社会のどの場面でも、思いやりの気持ちは大切ですが、ダンスの世界では、社交ダンス・FD・RD・日民等と違って、相手が常に7人も居るスクェアダンスの場合に、特にこの思いやりの気持ちが強調されるのでしょう。

原文の解説では、具体的な例として、次のように書かれています。「個人の清潔さは、他の人と接近して、しかも運動量のはげしい活動にあっては、特に大切なことである。スクェアダンスに於ける人々の楽しさは、すべて1人1人が自分から造り上げるのである。踊りの前や最中のアルコール類はよくない。完全なダンサーであるために、よく考えよう。」
さらにこの項目のイラストには、男性はロング・スリーブのシャツを着ること(毛むくじゃらの腕・汗でベトベトした腕を相手にさわらせぬように)、ニンニク等の口臭の元となるものをダンス前に食べるのを避けること、歯をきちんとみがいておくこと、体臭をおさえるデオドラントをつけること、が描かれています。

ダンスをきちんと踊ることも大切なのですが、それ以前の問題として、服装・みだしなみ等にも細かな気くばりをして、相手に不快感を与えぬよう注意しよう、との主旨。


2003年11月1日
会場の都合により休会です。


2003年10月25日 No.708
  スクェアダンス10則:その4
  「Be on time for club and class. 時間を守れ」
直訳すると「クラブ例会や講習には定刻どおりに行きなさい」の意味です。On timeは「定刻に、時間どおりに、時間きっかりに、遅刻をしないで」の意味です(ちなみに in time は間に合っての意味)。要するにスクェアダンスの世界では「時間を守れ、遅刻をするな」ということです。他の社会では遅刻するのが普通という場合があるかもしれませんが(例えばアメリカでは、ホームパーティに招かれると2〜30分遅れていくのがマナーとか)、スクェアダンスの世界では1人が遅れたために他の7人が待たされることになるのです。

ウェスタンのような“大所帯クラブ”では、誰が遅刻しようと誰が欠席しようと、あまり気にとめる人もいませんし、実際3〜4セットが出来て例会は成り立つので“他の7人を待たせる”という意識はほとんど誰も持っていないと思います。しかし、会員数が10名前後、20名以下、25人ちょっと等のクラブ(道内40クラブのうち28クラブが該当)では、“他の7人を待たせる意識”はかなり現実的なものとなっているはずです。
「あと1人来れば例会が始められるのに!」とか、8人が踊っていて、回りで7人がそれを見ながら「あと1人来れば2セットできるのに」とか「2人いれば3セットで...!」等々のケースは日常的に起こっているはずです。
8人で踊るのが原則のダンスですので、FD、RD、社交ダンス、日民と違って時間を守ることがより厳しく求められるのでしょう。

また、コーラーの立場からも時間を守ることの大切さが求められます。ウェスタンのように1つのクラブに4人もコーラーがいるのは例外中の例外とも言えるほどで、ほとんどのクラブは1人のコーラーが全てのコールをまかされます。そうするとコーラーは、その日の例会プログラムを、「最初は〜をやり、ワークショップは....を行い、最後に・・・・・で盛り上げよう」等と、ダンスペース、ダンスレベル、難易度を考慮した計画を立てて臨むはずです。
従って遅刻したり、早く帰ったりすると、せっかくの計画も台無しとなります。こんな意味からも、できるだけ“時間を守る”ことに心がけて、スクェアダンスを楽しみましょう。「待つ身もつらいが、待たせる方がよりつらい」もあるのでしょうが。


2003年10月11日 No.707
  スクェアダンス10則:その3
  「Be a Courteous dancer! 礼儀正しくあれ」
直訳すると「礼儀をわきまえたダンサーになりなさい」の意味で、英語のCourteousはカートシィ・ターンのCourtesy「礼儀正しさ、丁重さ、親切、好意」という語の形容詞です。さらにCourtesyはCourtから派生した語で、我々日本人は「コート」というとテニスコートとかバスケットコートぐらいしか思い付きませんが、本来は「周囲から仕切られた四角い場所」の意味で、これから転じて「裁判所、法廷、宮廷、王宮、皇室」という意味で使われるのが普通のようです。従ってCourteous「礼儀をわきまえた」という形容詞は、個人対個人の礼儀正しさもさることながら、公の場所、公式の場、品位ある場での礼儀正しさを表す形容詞と言えるでしょう。
語源解釈が長くなりましたが、それではスクェアダンスの「コート(ダンス会場)」での礼儀正しさとは具体的にどんなことなのでしょうか。英文のハンドブックには次のような内容が載っています。
パートナーを誘うときには「お願いします」、チップが終わったらセットの人たちに「ありがとうございました」と言いましょう。これらは、いずれも礼儀正しい自然な行動です。これらの他にスクェアダンスでは特に注意すべきことがあります。
自分の近くのカップルの足りないセットをわざわざ通り越して、別のセットに入らないこと。また一旦セットに入ったらそのチップが終わるまではセットから抜け出さないこと。これは大事なことです。どうしてもセットから離れる必要がある場合は、替りの人・カップルを見つけてからにしましょう。

以上がハンドブックに書かれている礼儀ですが、夫婦単位でセットを作ることの多いアメリカ等と違って、日本では個人単位でパートナーやセットを作るので、次の点も心得ておいた方が良いでしょう。
それは、ある人からのパートナーの誘いを断った後で別の人の誘いを受け入れてカップルになりセットに入っていくことです。断られた人だけでなく、回りで見ている人にとっても失礼なふるまいに見えます。一旦断ったら、そのチップが終わるまではどの人とも踊らずに、回りで休んでいるべきでしょう。


2003年10月4日 No.706
  役員会報告3
●クラブ内だけで「ミニパーティ」をやろう!
 6月中旬から始まったレベルアップ例会を中間反省してみて、全体的に言えることは、メインストリームの再講習とその応用編を含めた踊り込みが中心で、ダンスの基本である楽しさが欠けていた、との指摘が出されました。「クラブ会員だけのミニパーティを2ヶ月に1度くらい開いたらどうか」との提案に役員が同意したのも上記の指摘を考えてのことだったと思われます。確かに「勉強!、勉強!」ばかりでは、ちょっと息苦しくなるものですし、ひいては例会からも足が遠のくのかもしれません。約60名の会員がいるのに、例会参加者はその3分の2以下で、最近5セット(41名)ができたことがないはずです。2〜3回休むと、どうしても例会に出るのがおっくうになったり、気後れしたりするものです。そこで気軽に参加してダンスを楽しめるパーティ形式の例会を開くことにしました。この例会には全員がコスチュームを着用しますので、いつもとは異なった華やかな雰囲気の中で踊りを楽しめるはずです。第1回目を11月15日に予定していますので、会員どうし連絡を取り合い、多くが出席しましょう。

●声かけをやろう!
 せっかくビギナークラスを中止してレベルアップを目指したのに、中間反省では悲観的・マイナス反省が多かった理由の1つが、「例会欠席が多く、欠席者はやはりレベル面で差がつく」との指摘でしたので、会員どうしの日常的なコミュニケーションを大切にして、互いに“声をかけあい”出席率を高めよう、との提案になりました。最近休みがちな人に上記の「ミニパーティ」の案内もかねて、電話などでの「声かけ」を日常的にやってみましょう!

●基本動作をキチンと!
 これは主にコーラー側の対応となるのですが、ダンスの基礎的な部分をしっかり身につけてもらうことにしました。向いている方向、動かし方(ターン)、手なのか腕なのか、等をキチンとしているとレベルアップも早まるはずです。

●16周年アニバ会場?
 「定山渓ホテル」以外でお勧めありませんか?


2003年9月27日 No.705
  役員会報告2
■16周年アニバ会場:「定山渓ホテル」、それとも
 ウェスタンの創立16周年記念パーティは来年の5月8、9日(土、日)、ゲストコーラーに仙台の小島正文氏と広島の原井耕治氏を迎えて行うことになっています。会場は10年程利用してきた「定山渓ホテル」となるのでしょうが、今年の15周年の“節目”に使った「ガトーキングダム」と比べると、ダンス会場・食事・部屋等どれをとっても見劣りするので、別のホテルを捜してみては、との話し合いでした。最近利用した神成先生が改装して立派になった、と話してくれ、それなら使い勝手の良い定山渓ホテルでよいのではとの流れになったのですが、もし会員の方で推薦できるホテルや施設を知っている方がいれば、来週までに福井へ申し出てください。福井が直接下見と交渉に行きます。(その後清水喜さんが定山渓ホテルへ行って、ロビーとダンス会場の改装を見てきたそうです。部屋も改装中とか)

■クリスマス(ドゥサァドゥ)パーティのちらし、従来通り
 今年はビギナークラスを行わなかったので、ウェスタンに該当者はいないのですが、例年のクリスマスパーティは実施することを年間計画で決めてあります。当初12月14日(日)を予定していたのですが、予約の段階で他団体との抽選となるとのことで、空いていた1週間前の7日に決めました。別紙のようなチラシを作り10月5日のレディストワラーズのパーティで手渡しをして、残りを郵送します。昨年初めて出店依頼した「ブリリアントハウス」に意向を問い合わせたところ、快諾してくれましたので、このことをチラシに入れました。

■第20回全道SD講習会へのコーラー参加について
 11月2、3日の標記講習会に2名のコーラーが参加を予定していますが、クラブ会計の「コーラー助成費」から参加料を支出します。ダンサーで参加予定者もいるようですが、自費参加となり、同じクラブ員なのに“差がつく”ことになりますが、“仕方なし”とのことに。


2003年9月20日 No.704
  役員会報告1
  例会プログラムに“めりはり”を
先週土曜日、役員会を開き6月から役3ヶ月間行ってきた「レベルアップ例会」の中間反省と今後の例会内容などについて話し合いました。

中間反省では
@ビギナークラスを止めて全体のレベルアップを目標とした例会を行ってきたのは良かった。
AMSのレベルでは効果があった。
B進歩が見られた。
等の評価する感想や反省は少なく、

@MSだけの見直しだけでは不十分で、スクェアダンスの基礎的な部分もしっかり教えるべきだった。
A講習と解説が中心でダンスの楽しさが無かった。
Bこのような例会は効果が無く悲観的にしか思えない。
C個人差が大きすぎるのでうまくいかない。
D例会に欠席する人が多すぎる。
E先回、先々回の講習内容を忘れる人がいて、積み重ねが出来ない。
F欠席者はやはりレベルアップしていない。
G勉強していない(MSまでは例会で覚えるもので予習・復習などの勉強は不要との反論もあり)。
H“あなたまかせ”の考えの人がいて自分で主体的に動こうとしない。
I個人の資質だからどうしようもない。
J身体の向きスタイリング等基本がなっていない。
K間違った人のために、そのコールを何度も繰り返す場面が多かったが、ベテランダンサーは“しらける”し、該当者にとっても“自分がミスったから”と萎縮して楽しくないチップになったと思う。
L会員の中にはクラブ例会を“カルチャースクール”と考える人がいるのでは....
等のマイナス評価をする人が多かったのです。

次にこれらの反省点をふまえて、今後の例会内容をどのようにするか、との話し合いになりいくつかの提案がなされ、「とにかく現状打破になるなら何でもやってみよう。」実施することにしました。

その第一番目が例会プログラムの変更です。この3ヶ月間は、全てMSレベルでしかも全員がセットに入って講習を受けたり踊っていたのですが、これを一部変えて、プログラムの各チップ(約15分)毎に明確な差を付けることにしました。具体的には、全員が参加してワーッと楽しめるベイシックのチップ、ベテランダンサーを楽しませるハードMSのチップ(前もって自信の無い人・経験不足の人は遠慮してもらうよう予告する)、MSの応用を講習するチップ、等を組み合わせたプログラムに変更します。

具体的なプログラム表は今週例会進行係(コーラー部会)で検討して、来週皆さんに提示します。要するに従来の“総バラ的”なプログラムを“めりはり”のあるプログラムに変えて、少なくとも皆さんが2〜3チップは楽しめる例会として、ひいては欠席者の減少を計りたいのです。休まずに例会に出ていれば、踊れるようになるのですから。


2003年9月13日 No.703
  スクェア・ダンス10則(その2)
  Get into square quickly! 早くセットを作って!
ウェスタンの例会では、このルールはまあまあ守られているようですので、改めて取り上げることもないのでしょうが、原文の解説では「コーラーが次のチップのためにセットを作るよう指示したときは、カップルの足りない一番近いセットに入ること。また自分のいるセットがもし1カップル足りないときは指を1本、2カップル足りないときは指を2本、高く上げて、足りないカップル数をコーラーや回りのダンサーに知らせること」などと書かれています。

道内のパーティに招かれた本州からのゲスト・コーラーが「北海道のダンサーはいいですネ。マイクを手にしたときには、ほとんどのダンサーがセットを作っていますから」と言うのを何度か聞きました。
道内ダンサーへのリップサービスも勿論あるのでしょうが、本州では、パーティは社交とおしゃべりの場でダンスは二の次と考えたり、耳の肥えたダンサーが多くコーラーを選んでセットに入る人もいるとかで、なかなかセットが出来ないとのことです。
コーラーの立場からは、ほとんどの人がセットに入っている状態でマイクを手にする方が気持ちよくコールできるはずで、何度も「セットを作って!」と言わなければならないのは、少々腹立たしく思えるものです。

私が北見のクラブに所属していたとき、例会でYさんが何度か呼びかけたあと、「分かった!俺のコールで踊りたくないんだろ!」と怒鳴って帰ってしまい、その後スクェアダンスも止めてしまいました。
これは極端な例かもしれませんが、コーラーに気持ちよくコールしてもらうためにも、時間を無駄にしないためにも、セット作りはテキパキと協力し合ってヤルベ!


2003年9月6日 No.702
  スクェア・ダンス10則(その1)
  Be a good listener ! よく聴いて!
スクェア・ダンスの母国アメリカではビギナー・クラス用の解説書・入門書などに必ず載っているのが「スクェア・ダンス10則」です。この10則は、ダンスそのものについて決められたルールではなく、みんなが楽しく踊るためのマナーや礼儀についての基本的なルールを取り上げたものですので、ウェスタンの皆さんには分かりきったことを“今更”との気持ちになるでしょうが、母国アメリカのスクェアダンサーが60年ほどの歴史の中から経験を通して作り出した“知恵”の結晶ですので、紹介してみます。

●10則の第1番目に「しっかり聴いて!」が来ているのは、いかにもスクェアダンスのルールらしいですね。他のダンスと違って、スクェアダンスはコーラーの指示で踊るのですから、その指示をよく聴くことが最初のマナーとなります。踊っている間に、おしゃべりしたり考え事をしてはいけないのです。おしゃべりすると、自分が迷ってしまうだけでなく、他の人までがコールを聴きそこなったり、音楽のリズムとテンポと合わなくなったりします。小さなクラブの例会でたった8人で踊る場合でも、アメリカの全国大会(コンベンション)で1万人が1会場で踊る場合でも、指示をするのはコーラー唯一人だけ!なのですから、コーラーのコールをしっかり聴くようにしましょう。発明王トマス・エジソンの名言をもじって、「スクエアダンスの99%はよく聴くことで残りの1%はスマイルである」との名言(迷言?)がアメリカの雑誌に載っていましたよ。


2003年8月30日 No.701
  秋深し、隣りは何をする人ぞ...?
  パーティへ出かけよう
夏日が数えられる程しかなかった今年の寒い札幌の夏も終わろうとしています。午後6時を過ぎると日が陰り、6時半ではもう夕暮れで、7時には南の空に6万年に1度の大接近とかの火星がオレンジ色に輝いている夜となっています。来週からは9月となり、いよいよ秋が深まるのでしょう。暑からず寒からずの秋は、スクェアダンスには踊りやすい季節で、このせいか「パーティ案内」を見て分かるようにパーティが目白押しです。踊っているうちに“汗ダラダラ”状態とはならないと思いますので、ダンスを楽しむためにパーティに出かけてみませんか?毎週の例会は練習の場、パーティは練習の成果を発表する場、とも言えますので、知らない人と同じセットに入って自分がどれだけ踊れるのかの力試しのためにも、出かけてみませんか?更に、他のクラブの様子を知るために参加してみませんか?どんな人達がいて、どんなパーティをしようとしているのか、どんなプログラムを作り、どんな接待や対応をしているのか...等々を垣間見ながら踊るのも楽しいですし、ウェスタンのパーティにも役立つことも発見するかもしれません。“井の中の蛙”とならぬためにも、“隣りは何をする人?”の気持ちで。


2003年8月23日 No.700
  昭和63年5月7日(土)から“苦節”15年と4ヶ月
  会報700号達成!
この会報を作り始めたときは、「こんなものでもあれば、何かの役に立つのでは?」との軽い気持ちでしたが、100号まで続くと欲と意地にかられ、200号、300号....と発行を重ねて、ついに今日700号に達しました。
この間15年以上の月日が流れて、我ながらよく続いたものと“自画自賛”し、“自分を誉めてあげたい!”気持ちです。

でも、たかがB5版の紙1枚ですが、毎週紙面を埋めるのは、結構大変な仕事で「今週は何について書こうか?」とあれこれ考えたり、レタリングや紙面割に凝ってみたり、いざ書き始めると文章が思い浮かばなかったり、漢字が分からず辞書を引いたり...等で、1枚を埋めるのに、最低5〜6時間、大抵は2〜3日がかりで作っています。特に今年のようにビギナークラスをやらない時期には書く内容に頭を痛めます。

それでも15年以上も続けられたのは、「今更止められるか!」との欲と意地、「全道40、いや全国350のクラブで、毎回会報を出しているのは、俺だけだ!」との自負、そして会員の皆さんの陰ながらの支援のためと言えるでしょう。ミーティングの折に会報を利用したり、休んだ日の会報を翌週袋から抜き取ったりしているのを目にすると、「こんなものでも何かの役に立っているのだ!」とちょっと嬉しくなります。そして何よりもクラブ備品としてコピー機の購入を認めてくれたことで、今まで出し続けて来られたのです。100枚出すには、約2年2ヶ月かかりますので、800号は17年の10月頃、1,000号は22年2月頃となる予定です。

1000号達成には、あと6年半が必要で、私は68歳になっているでしょう。果たしてそこまで続くのか(生きているのか?)不安になるのですが、頑張ってみます。今後ともヨロシク!


2003年8月9日 No.699
  私ってどうしてしょっちゅう間違えるのかなぁ?
  想像力を働かせて
スクェアダンスは体を使うというよりも、むしろ“頭を使う”ダンスです。頭を使うとは前もって定義をきちんと記憶しておくこと、そしてダンスの最中には想像力を働かせることです。

コーラーはダンサーを流れるように動かすために、次のコールを今動いているコールが終わる1〜2秒前に出します。ところが、MSのコールのほとんどは1〜2秒で終わるものなのです。“一瞬芸”ばかりといえます。長いものでもスクェア・スルー・4など4〜5秒で終わるのです。このことは、ダンサーがコールを聞いた瞬間に定義を思い出して、今のコールの動きを終えたときには、自分はどの場所にいてどの方向を向いているかを想像しておかないと、次々と打ち寄せる“一瞬芸”の波に飲み込まれてしまい、セットを壊すことになります。

ちなみに「ヘッズ・スクェアスルー・4」を終えた状態をやる前に想像できますか?もしできるのなら、他の人が途中で間違えても、自分は正しい場所で正しい方向を向いて終わることが出来ますし、間違った人をリードすることも出来るはずです。

終わったときの場所と方向を想像できると、更に次のコールも創造できるようになります。MSでは68のコールのどれが次に出るか判らない、と書きましたが想像を働かせると、次のコールが予想できるので、68の数が減るのです。
「ヘッズ・スクェア・スルー・4」の終わった体型を頭に浮かべながらスクェア・スルーを行える人は、次のコール数は68から34に半減し、心に余裕が持てるのです。先ほどの状態から、スクート・バック、ハーフ・タッグ、リサイクル、トレイド・バイ、ダブル・パス・スルー、フィール・アン・ディール、フェリス・フィール等は絶対にコールされないからです。

想像力を働かせて、先々を読みながらダンスを踊り続けると、間違いもきっと少なくなります。


2003年8月2日
支部ジャンボリーのため休会です。


2003年7月26日 No.698
  私って、どうしてしょっちゅう間違えるのかなぁ?
  取り合った手に軽く力を
パーティなどで知らない人達と同じセットになり、踊っているうちに「あ、この人アブナイ!セットを壊しそうだ」と思うことがしばしばあります。大体は私の予想が当たって、その人が原因で実際に壊れます。

どこで判断できるかというと、手を取り合ったときの微妙な力加減です。アレマンド・レフト、スウィング・スルー、スピン・ザ・トップ、スクート・バックなどを行うときに、壊しそうな人の手や腕には、“蛸の足”のようにぐにゃぐにゃとして、全く力が入っていないか、逆に“ゴリラの手”のように力任せにグイッと引き回して力が入りすぎている、かのどちらかだからです。
こういう人達と踊ると動きが滑らかにならないだけでなく、セットを壊さないようにとその人のフォローや気配りで倍も疲れてしまいます。反対に手や腕に軽く力の入った人達と踊ると、動きがスイスイと流れるようになり、その分疲れもあまり感じられず“楽しかった!”との充実感が味わえるのです。

“定義を覚えていない”とか“場数を踏んでいない”とかの自信の無さが手に出るのかもしれませんが、取り合った手に軽く力を入れることで、回転動作等が滑らかになるはずですし、場所や向いている方向の確認にも役立つはずです。意識的に軽く手に力を入れてみたら!


2003年7月19日 No.697
  私って、どうしてしょっちゅう間違えるのかナ?
  定義を覚えよう!(2)
何度も同じことを書きますが、スクェアダンスは8人で踊ります。音楽のリズムやテンポに合わせて楽しくスイスイと動いていても、8人がばらばらに好き勝手に動くなら、ダンサー同士がぶつかったり、8人の体型がぐちゃぐちゃになり、8人の共同作業で踊る意味がなくなります。
8人が音楽のリズムやテンポに乗って、しかも8人がぶつかったりはぐれたりせずに、調和を保って、スイスイと楽しく踊れるようにしているのがコールの定義です。従って、定義をしっかり覚えることが絶対に必要なのです。定義をきちんと覚えていれば、踊りの順番や組み合わせを全く覚えなくても良いし、他の7人が誰であっても構わないし、道内、国内、いや海外のどこででもこのダンスを楽しめるのです。

では、どうやって定義を覚えればよいのでしょうか?覚える方法は人によって様々です。コーラーやコーラーを目指す人なら、英語の言葉で覚えるはずです。例えばライト・アンド・レフト・スルーなら、@ライトハンド・プルバイ、Aカートシー・ターンと覚えているはずです。
でも、ほとんどのダンサーは@正面の人と右手を引き合って通り抜け、A左側の人は右側の人と左手を取り合い、右側の人をやさしく回して、半回転し逆向きの体型で終わる、と頭の中で考えながら踊っているでしょう。

ただ定義の覚え方に共通して言える大切なことが1つあります。
“場数を増やすこと”です。記憶は繰り返すことで更に確実な記憶として脳の中に残るからです。繰り返しの中で、自分なりの覚え方やコツも身に付けられるはずです。ウエスタンの今の会員には、ビギナー修了したばかりの人は1人もいないはずですので、“定義で踊る”ことをもっと重要視してもらいたいものです。8人の中で“掟(定義)破り”とならぬよう、しっかり覚えよう!


2003年7月12日 No.696
  私って、どうしてしょっちゅう間違えるのかナ?
  定義を覚えよう!
他のダンスと違って、スクェアダンスは、音楽のリズムとテンポにあわせて踊る以外にコールに従って踊らなければならない、と以前に書きました。従って当り前のことですがコールの分からない人は、たとえ英語を使う人でも、スクェアダンスを楽しむことはできません。スクェアダンスを全く知らない人が1人でもセットに居ると他の7人のどんな協力があってもそのセットは必ず壊れるのが、想像できるはずです。

では、「コールが分かる」とはどういう意味なのでしょうか? もう今では皆さんの誰もがスイスイとこなせる「ライト&レフト・スルー」もスクェアダンスを知らないアメリカ人・イギリス人・オーストラリア人などには「(直訳)右と左、通り抜け」と言われても何のことなのか意味不明・チンプンカンプンのはずです。彼らの耳には「右と左、通り抜け」と聞こえても、それが何を意味しているか分からないのです。よく「スクェアダンスは、歩けて耳の聞こえる人なら、誰でも踊れる」と言われますが、厳密にはこれだけでは踊れません。「歩けて耳が聞こえて、コールの分かる人」とすべきでしょう。

皆さんは「ライト&レフト・スルー」と聞いたら@ライト・ハンド・プルバイ(正面の人と右手を引き合って通り過ぎ)、Aカートシーターン(横に並んだ2人の左側の人は右側の人を優しく回して逆向きとなる)、という「定義」を知っているので、日常生活に英語を使わなくても、このダンスが踊れるのです。

全てのコールには、その動作・方法・体型・方向を指示する「定義」があります。「コールが分かる」とは単に耳で聞ける、だけではなくその意味即ち「定義」をきちんと覚えていることなのです。


2003年7月5日 No.695
  どうして私って、しょっちゅう間違えるのかナ?
  場数を増やしてネ!
スクェアダンスの母国アメリカでは、このダンスの愛好者が激減して、凋落の道を歩んでいます.激減の理由はいくつか挙げられますが、その2つは、

@このダンスを楽しむには時間がかかり過ぎる(アメリカでも焼く10ヶ月間、MSまでの講習が続き1〜2回休むとついていけずにドロップアウト。講習後も現実的にはパーティ等でも踊れずにドロップアウト)

A講習修了者へのアフターケアの不足(せっかく講習を終えてもパーティ等で“壊す人”として敬遠されてドロップアウト。踊れるようになっても直ぐプラス・アドバンスに走って後輩の面倒を見ず、結果的に後輩をドロップアウトさせる)。 

この2点は「分家」の日本のスクェアダンスにも当てはまることなのですが、幸いにして日本ではわずかながら愛好者もクラブ数も増え続けています。何故、この違いが生じるのでしょう?理由はいくつか考えられますが、その2つは、

@アメリカでは原則的に夫婦単位(片方がドロップアウトしたら、もう片方も止める、従ってドロップアウトの数が日本の倍となる)

A国民性の違い。自由主義、個人主義の徹底しているアメリカでは、自分の気に入らぬこと、手間隙のかかること、少しでも不愉快に思うこと、ちょっとでも面白くないと思うもの、自分の利益にならぬと判断したもの....等は、いとも簡単に投げ出してしまうのでは?然るに一方、長年の農耕生活を通じて、人の和、協調、自己抑制を重視してきた日本人は、「アッ、このダンス面白そうだ!」と思ったなら、少々辛い事があっても自分のためにも、他の人のためにも続けるのでは?

簡単に諦めずに継続することで、少しずつこのダンスの楽しさが分かってくると更に続けることになるはずです。「継続は力なり」なのです。別の言い方をすれば、「場数を踏んで」、「習うより慣れよ」の気持ちで取り組めば、間違いは少しずつ消えていきます。

過去の日記
     2003年1月〜6月
     2002年9月〜12月
     2002年6月〜8月

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