(平成23年 6月18日 No.1044)

スクェアダンスって? <6>
「クラブ活動が原則 ヨ !」

このダンスは8人1組で協力し合って動きますので1人で個人練習とか自主トレーニングをしてレベル向上を計ることは不可能です。どこかのクラブに所属してそこの会員となり、週1回の例会の中で少しづつダンスの力量を伸ばしていくのが王道です。今年の道支部には37クラブが登録し(昨年より2クラブ減)、947名がそれぞれのクラブでこのダンスを楽しんでいます。そこで、特に初心者はどのクラブに所属するかが充実したクラブ活動を続けられるかに大きくかかわってきます。 平山さん、森さん、二階堂さん、あなた達は“幸せモン”です。ウェスタンで講習を受けているからです。会員数(男女比・年齢構成)、しっかりとした年間計画に基づいた例会内容や年間行事...等々、どれを取っても他のクラブの追随を許さぬ全道一のクラブなのですから、ビギナークラスが終わった後もウェスタンで「クラブ活動」を続けてください。
(平成23年6月25日 No.1045)

スクェアダンスって? <7>
「レベルがはっきりしてる」

ビギナーの皆さん、右下の表を見てください。(省略します) この表はコーラーラブ(Caller-lab:世界コーラー協会)で決めたスクェアダンスのレベル(正式にはプログラム)表です。皆さんが受講しているのはベイシック・レベルの50のコール(動作)で来月で講習も終わり、“小学校”課程を修了することになっていますが、全体からするとほんの入口に入ったばかりで、このダンスは奥が深いことが分ってもらえるはずです。各レベルで使うコールとその数が全世界共通で決められているのがこのダンスの特徴の1つだと思います。例えば、プラス・パーティなら累計のコールをこなせる人なら誰でも世界中どこででも、参加して楽しむことができるのです。また、他の“業界”と違って、上のレベルに行くために検定試験を受けたり高い認定料を払うことは一切ありません。あくまでも個人の自己判断で上のレベルに挑戦できるのです。でもビギナーの皆さんはベイシックレベルをすいすいとこなせるよう、ガンバ!
(平成23年 5月16日 No.1039)

創立23周年アニバーサリー、来週です!
 「今年も盛会を目指して!」

早いものですね、今年のアニバも目前に迫りました。来週の今頃(午後8時頃)はダンスの後の冷えたビールで乾杯をし、「祝賀夕食会が始まっている頃です。楽しみですネ! さて右下の表(省略します)を見て分るように、参加者が少しずつ減少傾向なのですが、それでも日帰り参加も含めて約90名の”お客様”が今年も参加してくれます。 「ウェスタンのパーティは楽しい!」との定評のおかげだと思います。 大きな行事の主催者は何かと気苦労や裏方の雑用で大変なのですが、主催者側としての”もてなし”の気持ちを忘れずに、今年もパーティの成功を勝ち取りましょう! 具体的な分担や時間の流れに沿った連絡や注意・確認事項などが、今日のミーティングで早勢代表から伝えられます。 ガンバろう!

(平成22年9月11日 No.1008)

ベテランダンサーへの道(2)
 「1/4(90度) 3/4(270度)に注意!」

「MSでは複雑な動き」があって難しくなる...と書きましたが、その1つが1/4や3/4の動きや回転が新しく入ってくることです。Bではスタースルーやタッチアクォーターのように1/4(90度)向きが変わるコールもわずかにあるのですが、ほとんどのコールは直進(0度)か逆向き(180度)で終わるものです。これに対してMSでは一人がその場で90度向きを変えたり(タッグザライン、ハーフタッグ)今日講習のスピンザトップのように3/4回転するものが入ってきますので難しくなるということです。先週のクローバーリーフも全員が3/4(270度)回り込んでいたのを覚えていますか?さて3/4回転ですが易しいようですが結構初心者には難しい動きですヨ。回転が行き過ぎたり不足したりせずにピタッと3/4回転できるようになればベテランダンサーと言えるかも知れません。この回転方法のコツとして「壁を3つ数えなさい」とアドバイスする人もいますが、1秒足らずでクルリと回るのですから現実的にはこんな余裕は無いと思います。お勧めは「頭の中で1・2・3と数えながら動き、3で止まる」、さらに「手を取り合っている隣の人の場所へ行き(パートナートレイドをして)さらにもう少し前へ回転する(90度前へ)」という方法です。いずれにしても繰り返し練習をしてピタリと3/4回転を”決める”コツをつかんでください。

(平成21年7月18日  No.959).

スクェアダンス・雑学.......(10)  「人間社会の“縮図”ダンス」

先号でSDが他のダンスと異なる点を2つ挙げ、コーラーの事を書きましたが、今回はもう一つの特徴「8人単位で踊ること」について...。そうです、たかが8人、されど8人なのです。年齢・性別・職業・・・の異なる8人が一旦セットに入ったら、コーラーの指示に従ってほぼ同じ動きをしなければなりません。8人の暗黙の協力や助け合いが必要になりますし、思いやりや気配りも欠かせません。しかもいやになったので途中で抜け出すことは“御法度”で死ぬまで(チップが終わるまで)動き続けなければなりません。
さらに、他の7人に迷惑をかけないためには、自分がしっかり生きること(正しくきちんと踊ること)が最も大切である、とのコワイ側面もあるのです。ところが人間社会と同じようにこれらの自覚が無く回りの人から“白い目”で見られている人も現実にはいるのです。オバマ大統領の核兵器削減のアピールのもとでの北朝鮮...“平和日本”で日々起きる殺人や強盗...それでも、それでもなお一人一人がきちんと行動し、協力し合って、より良き社会(ダンス)を目指すのが人間ですから、まさに「人間社会の縮図」!


(平成21年4月25日 No.950)

スクェアダンス・雑学......(3) 脳の活性化に役立つ

日本SD界の会長を永年勤めている高瀬会長は、立場上SD以外の団体の会議や大会に参加して、挨拶やスピーチをすることが多いのですが、その折には「SDをやっている者で寝たっきりになったり、ボケた者は一人もいない...」と言って、SDの紹介と宣伝に努めているとのことです(一昨年のさっぽろでのコンベンションの挨拶の中でも言っていました)。東芝トラベルの社長時代から、SD協会の会長を引き受けて約20年間、日本各地のSD行事や会議に参加してきた体験に基づいているので確信を持って言えるのでしょう。私も40数年間SDをやっていますが、SDの友人知人で寝たきりやボケになった人はいません。脳の働きが科学的に解明されるようになった現代では、ダンスと脳の活性化の関係は医学的に証明されています。医師でSDを趣味としている千代田SDCの合坂さんは、医学の面から見たSDのエッセーを多く発表していますので、関心のある人はパソコンで千代田SDCのホームページを見てください。4月5日(水)の道新に札医大医学部長の次のような記事が...「(前略)リズムに合わせて体を動かすと、その動きが感じ取られ、リズムとして脳に伝わることになります。脳では耳と体と二つのリズムが同時に入力されますが、これがどうにも心地が良いのです。コンサート会場では大音響事態が体を震わせる効果もあるので、効果抜群で「ノリノリ」になるんです。ましてやダンスや楽器演奏は、まさしく体でリズムを作ることです。リズムを体感して音楽を楽しめば、脳が活性化されます。好きな音楽で脳を鍛えますか!(富瀬)」

(平成21年2月28日 No.942)

今日はクラブの総会デス! “新役員”に協力を!

「もうイヤダー!やめる!」とダダをこねて見苦しく辞めた前代表のアオリで、昨年末新しく11名が役員となりました。その経緯もこの会報でお知らせしたように、新役員の全ての人は、「引き続きやってもいいです...私でよければ...クラブや会員のためになるなら...」との自発意志で引き受けてくれた人ばかりで、ダダをこねながら仕方なく...という人は一人もいませんでした。その役員の初の会合が、先週土曜日、千歳空港発着の約130便がキャンセルとなった吹雪の日開かれ、主に今日のクラブ総会の議題について話し合いました。従来と大きく変わる提案は無いと思いますが、役員体制や会員の仕事分担などで、新しいアイディアも出されるはずですので、総会の席でしっかり聴いて今後のウェスタンのためになる観点から質問や意見を出し合いましょう。「ウェスタンはカルチャースクールではありません!」ので、月千円払ってダンスを楽しんであとのことは知らん!という訳にはいかないのです。会員としての権利だけでなく義務も生じるクラブですので、4月からのビギナークラス、5月の21周年も見据えての、新役員・クラブ運営・会員相互の協力をお願いします。それにしても、毎年この時期には決算・予算・年間計画・会員登録・総会資料作成役員会...等々の仕事に追われていた私たち夫婦は、今更ながらに一会員でいることがこれ程「ラクできる」ことに新鮮な驚き・喜び・開放感を味わっています。ゴネ得でゴメンね!!

(平成21年2月 14日 No.940)

「スクェアダンスのここがいい...(5) 日本いや世界中で共通」

8人の協同作業とも言えるこのスクェアダンスが、Going My Way(我道を行く)をモットーとして自由と個人主義を尊ぶアメリカで生まれて発達してきたのが常々不思議に思えていました。ただし、そのアメリカでも今では若者にはほとんど見向きもされないダンスになっているようですが...。家族全員が食卓を囲み、同じ食べ物を食べ同じテレビ番組に興じていた40〜50年前の日本の家族も今は無く、食事も別々に摂り、自分の部屋にこもって自分の好きな番組を見ている...そんの日本でもこのダンスは若者に受け入れられないようです...。自由と個人主義、悪い面を強調すると“好き勝手、何でも有り”の社会ではこのダンスが衰退する運命にあるのでは、と思えてしまいます。だからこそ、今このダンスの“みんなで一緒に”の原点が評価されるべきです。10人、100人、1,000人、10,000人が同じ場所で同じダンスを、しかも国籍、人種、宗教、年齢、性別、社会的地位に関係なく楽しめるのはスクェアダンスしか無いのでは !? この「共通性」がスクェアダンスの良いところだと思います。先週の金・土・日曜に広島でアドバンスとチャレンジのパーティを楽しんできました。ゲストのアメリカ人のコーラーに惹かれて参加したのですが、そのコーラーと少し話をする機会があり、「何時からこのダンスを?」の質問に「35年程前、13歳の時、両親、特に母親に無理矢理連れて行かれ渋々やっていた...でも今では感謝している...」との返事。なるほど、やっぱりな〜ァ〜!!

(平成21年1月31日  No.938)

「スクェアダンスのここがいい...(3) “お偉いサン”がいない

10日程前、アメリカでは黒人初の大統領バラク・オバマ氏の就任式が行われ、新生アメリカ号が船出しました。自動車と金融を始めとする経済全体の不況、人種・移民などの国内問題、イラク、アフガニスタン、イスラエルなどとの外交問題を山積しての出港ですが、選挙戦の時からの高い期待感にも押されて支持率は8割近くになっています。一方、日本ではここ3年で3名の“お坊チャン首相”が自民党のお家事情で入れ替わり、支持率2割を割っても、8割の国民が12,000円を自分よりももっと差し迫った人に使って欲しい、と思っているのに、国民の信を問おうとしない現状です。もちろん、選挙制度や歴史や国民性は異なるのですが、日本の首相より、アメリカ大統領に将来の展望を託したい日本人は多いのではないでしょうか?これは、オバマという個人的な資質や人柄もあるのでしょうが、日本の場合、官僚機構に政治家が立つピラミッド形の政治体制で、底辺にいる自分にはどうあがいても...との閉塞感がどこかにあるからだと思います。人が集まると組織は必要なのですが、あまりにも固いピラミッドになると縦社会の人間関係となり、ストレスがたまります。この点、SDは日本では50年程度の歴史ですので、百年以上の歴史や格式や家柄を誇るダンスとは違って気楽な横社会で、誰かにペコペコする必要も無く、誰にも「踊りませんか?」と手を差し出すことができます。この気楽さがこのダンスの良いところでは?でもこのダンスを40年以上も続けてきた“先輩”には、それなりの敬意を!...無理かナ...


(平成21年1月17日 No.936)

「スクェアダンスのここがいい...(1) 脳への心地良い刺激」

昨年、ある例会の後車の中でXXさんが次のような話をしてくれました。...。「先日、NHKの番組を見ていたら、老化やボケ防止にはもちろん頭と体を使うことが大切なのですが、音楽も非常に大切で脳の活性化に大きな働きがある、と番組に出ていた医者がいっていましたよ...。」なるほど、...頭ばかり使って読書したりものを書いたり、新しいことを覚えたりしていると脳は疲れるだけでしょうし、体もそうです。歩くことは健康に良いと思い私は昨年秋に自宅から南にひたすら歩き、真駒内の地下鉄駅まで行きました。(一昨秋はJR小樽駅まで)。琴似駅・札幌駅・中島公園・豊平川河畔と4時間ほど続けて、真駒内駅に着いた時はヘロヘロ状態でベンチに座り込んだものです。スクェアダンスでは休憩時間があるのですが、4時間ほど踊っても絶対にヘロヘロにはならない自信はあります。ただ歩くのではなく、頭を使い周りに気くばりをし、そして音楽のリズムに乗って動くのですから、このダンスは脳に心地良い刺激を与えて快感となり、さらに踊り続ける力となるからです。ここのあたりがSDの醍醐味かもしれませんネ! ただ、その時のセットの他の7人とコーラーによってコロリと状況が変わるのですが...。


(平成20年12月13日 No.934)

「20周年の年もどうにか無事に...さらなる発展を来年から...」

1月5日の例会から数えて、今日は44回目となり、今年の最後の例会です。今年を振り返ってみると、クラブ創立から20周年の節目の年であったことが思い出されます。その最大行事である創立20周年パーティも、15周年を30名ほど上回る274名の参加者(宿泊246、日帰り28)を得て盛会のうちに終わることができました。この参加者数は支部ジャンボリーにも匹敵するもので、単独クラブ主催のパーティでは道内初の記録となったはずです。夕食会での会員アトラクションで最大発揮されたように、この大行事のあらゆる面での協力体制があったからこそ、最多参加者のパーティもうまく運営され成功したと思います。その他の主催パーティやビギナークラスも例年通り実施され、5名の新しい仲間も増えました。もう1つ、20周年で顕著なことは、代表と役員体制の変更です。20周年を機に代表を辞退するという“福井老人”のワガママを受け入れてくれ、今後の10年、20年を見据えた「New Western」が発足しようとしています。新体制は40〜50代の会員ばかりのようで、道内の他のクラブも注目し、今後の行方にも大きな関心を持っているはずです。来年も会員全員の協力を!!


(平成20年12月16日 No.933)

「新生ウェスタン・スター丸」早勢ズ・イレブンで出航

先週土曜日、午後2時から約3時間、役員会を開き、クリスマス・パーティの細案と仕事分担、新役員体制について話し合いました。そのうち約2時間を費やした役員体制とその選出方法について概略を報告します。話の叩き台として、福井が次の試案を提示しました。 @いずれ全員が役員となる順番制とする。 A定員を10名とし、2年毎に半数を改選する。 B10名の互選で代表を選ぶ。 C今年中に改選し1月から実質的に新体制とする。 の4点でしたが@では単純順番制の前に会員の為に働く意欲のある人の“立候補”を加えるべきでは、との意見が出て全員で了承し、AとCもほぼそのまま了承されました。Bについては意見異論が多く、「代表が2年や4年でコロコロ変わってよいのか?」「代表は対外的にも“クラブの顔”となるものだから、あまり変わるべきでない」「代表と役員の仕事内容を細かく明文化して会員に提示して、代表や役員に誰もが立候補しやすい環境作りを先にすべきでは?」「福井を見ていると仕事が多すぎる、次の代表のためには副代表とか事務局制をいれるべき」「代表はダンスの指導もできる人でなければならないのでコーラーの中から別に選ぶべきだ」...等々。これらの話し合いの中で皆の視線は条件に合った早勢典成君に集中し、本人も「もう逃げられない!」と観念してか、大人しく(?)縄につき、しぶしぶ代表役を引き受けてくれました。このあと、現役員の出処進退を確認し、福井夫婦、小西夫婦の4人が辞意を表明し、残りは留任意向でしたので、今回の改選は過渡期ということで、5人ではなく2人の新役員を立候補、又は順番制(役員経験者を除く会員名簿順)で選出します。いよいよ来年から早勢代表と10人の役員“Hayase's Eleven”のもと、新しくウェスタン・スターは船出します。 Bon Vayage! 会員の協力を!!


(平成20年11月29日 No.932)

“お墨付き「社団法人」の認可 ますます遠のく!

日本SD協会の高瀬会長名でクラブ宛に文書が届きました(綴り参照)。その内容は8年前から取り組んできた協会の法人化が結局認められなかった、というものでした。約15年前から「みんなで広げよう10,000人の輪」のキャッチフレーズのもとに会員増に努め(現在では約14,000人)、クラブ数も増え(約450クラブ、無クラブ都道府県の解消も達成)、組織的には「社団法人日本FD連盟」の“傘下団体”となっていることから少しずつ独立して活動を続けてきたのも“お国からのお墨付き”をいただき、さらに認知度を高めて普及と発展に努める、との側面があったはずです。8年間の関係者の努力と私達の期待は一体どうしてくれるのでしょう?不認可とする国(文部科学省生涯スポーツ課)の理由は認定基準の変更にともない各団体の内部審査が厳しくなった、とのこと。それなら今後、日S協を大幅に変革しない限り、「社団法人」の肩書きはもらえないでしょう。

その他クリスマスパーティ関係の連絡事項
   最近の参加者数
   平成15年:212名
   平成16年:224名
   平成17年:231名
   平成18年:236名
   平成19年:256名

(平成20年11月22日 No.931)

ベテランダンサーを目指して...(10 最終回) 人間関係を大切に

人間とは「社会性を持った動物である」と定義する学者がいます。これに従うと、社会性を持たない人間は単なる動物であり、本能に従って餌を食べ子孫を残して死に絶えるだけの存在になります。勿論、ヒトも動物であることは否定できないのですが群れをなし、集団で生きることを通して言葉と文字を作り、火を使い、物を創り、知恵を伝承して、今日まで生存してきました。「人間は一人では生きられない」の言葉通り、社会性、即ち集団の中での人間関係を通して初めてヒトは人間らしく生きられるのです。たかが8人の集団ですがスクェアダンスは正に社会性を持った人間的なダンスだと言えます。他のダンスは、動作、細かな所作、そして踊りの順番を一人一人が頭と体に染み込むほど練習しなければ美しく美しく踊れないのに対して、このダンスでは、動作は歩くこと、細かな所作は無し、順番は覚えなくてよい、等一見らしくないダンスに思われますが、せいぜい50(B)か70(MS)のコールとは言え、次のコールが分からず、しかも年齢、性別、職業、生活環境、そしてダンスの経験年数や力量の異なる8人が協力し合って、次々と“降りかかる”状況を“乗り切る”ダンスですので、「人間社会の縮図」とも言えるダンスなのです。人間社会には付き物の不平・不満もあります。「同じミスを何度も繰り返して!」「KY(周りの状況が読めずに)でよくセットを壊して!」「ダンスはベテランかも知れないけれど、人間としては!?」...等々です。このダンスでも最終的に行き着くところは、その人の人柄になると思います。ダンス以外でも、協力し合う人間関係ができて、真のベテラン!



(平成20年11月15日 No.930)

ベテランダンサーを目指して...(9) 先を読みながら

もしコーラーが、1つのコール(動作)を全員がきちんと終えるのを確認してから次のコールをかけると、一見親切なコーラーに思えますが、ダンスそのものは動いては止まり、動いては止まりの連続でゴツゴツしたものになり、ダンスではなくなってしまいます。ダンサーが流れるようにスイスイと動くようにするために、コーラーは1つのコールが終わる直前(約1秒)、次のコールをかけるのです。これに対応するには、ダンサーとして“先を読む力”が必要となります。初心者には極めて難しいことだと思いますが、簡単なことから少しずつ慣れておかないと、ダンススピードについて行けずにセットを壊すことになります。“先を読む力”とは今のコールが終わったときに、自分はどこに居てどちらを向いているかをとっさに判断しながら動くことです。簡単な例ではスタースルー(スライドスルー)を聞いたら、自分は目の前の人の場所に行って、どっちを向いているか、すぐ判断できるはずです。スクェアスルー・スリーとスクートバックはトレイドと々結果ですから、隣の場所で逆向きで終わる。スクェアスルー・フォーなら今の場所に戻ってきてパートナーと背中合わせで終わる、...等々の判断を少しずつ身に付けてゆくと動きに余裕ができて、今のコールの動作が終わらなくても、次のコールへの対応ができるようになりますヨ、ガンバ!



(平成20年11月 8日 No.929)

ベテランダンサーを目指して...(8) 90度、180度、270度に注意

スクェアダンスもダンスですからパススルーやウォークアンドドッジのように直進や真横への移動は例外的な動きであり、ほとんどのコールは体の回転を伴うものです。スイングスルー、ラン、サーキュレイト、スピンザトップ...そして今日講習のリサイクル等々良く使われるコールでは、ダンサーが必ず回転を伴う動きをします。しかし、広いフロアーを2人のペアが自由自在に動き回る社交ダンスと違って、3m四方の広さの中で8人が動くにはルール(定義)が必要で、いくら回転しても始まる前の方向に対して、必ず0度、90度、270度向きが変わって終わることです。次々とかかるコールで流れるように動いている時に、いちち向いている方向など注意している余裕などナイ!と思うかもしれませんが、これを怠ると、セットを壊すことになります。チョロチョロ動き回ったり、一人だけオカシな方向を向いて壊す人を見かけますが、この方向感覚がズレていることも原因だと思います。幸いこのダンスは四角い部屋で踊られますので、4面の壁、入口、窓、そしてコーラーの居る場所に注意しながら動くようにしてください。


福井の例会会報;
(平成23年 6月11日 No.1043)

スクェアダンスって? <5>
「8人の協力で踊ります。」

平山さん、森さん、二階堂さんも既にお気づきでしょうが、スクェアダンスが他の様々なダンスと大きく異なる点は、8人1組(セット)で踊ることと、コーラーの指示で踊ることの2つが挙げられます。コーラーの指示で....ということはダンス中は常にコールをしっかり聞いて理解し、動作を思い出し、動き続けるという、先回の「頭を使うダンスです」との紹介に当てはまります。8人がセットになって...ということは8人の協力が不可欠だということです。8人のうち1人がコケると他の7人もコケてダンスにならないからです。一旦セットに入ったなら、性別、年齢、職業、社会的地位、大富豪、貧乏人、もっと大げさには国籍、人種、宗教など全く関係が無く、8人がほぼ同じ動きをしなければならないのですから、協力なしではダンスは成り立ちません。協力の仕方は様々ですがビギナー生の“三姉妹”はお気づきですか?先輩ダンサーは動作が終わると必ずあなた方の手を取っていることに。こうすることで、8人の体形や方向を確認できるように協力し合っているのです。でも最大の協力は正しい時に正しい場所にいて、正しい方向を向いていること、要するに間違わないことです。All for One, One for All を文字通り実行するダンスと言えるでしょう。


(平成22年12月18日 No.1021)

今日踊り納めの例会です。
 「会員の協力」に互いに感謝し合おう!

1月9日の”踊り初め”例会から数えて今日は45回目で、今年最後の例会となります。他のクラブでは」絶対に出来ない年間4回のパーティも無事に実施できました。点き1回のプラスとアドバンス例会も予定通りに終えようとしています。4月からのビギナークラスも順調に進んで”美人4姉妹”の新会員も仲間に加わってくれました。 早勢代表を中心とした役員会と会員達がその都度あれこれ協力し合って例会や行事を行ってきたことが、他のクラブでは出来ないこともやってのける”原動力”だったと思います。ウェスタンのことを良く知っている人がその友人にウェスタンの例会やコーラーの話をしたところ、「あそこは例外ダ!」の一言で済まされた、と教えてくれました。協力し合ってクラブ運営をするのが今では「例外」と考えられているのも少し分る気がします。他の多くのクラブでは会員の高齢化もあり、面倒なこと(パーティや行事など)を避けコーラーに高い(?)謝礼を払ってダンスだけ楽しめばよい、との傾向にあるからです。カルチャースクール化が進んでいるとも言えます。「例外ダ!」との決めつけに、ちょっと腹も立つのですが、逆に誇りに思っても良いのでは?! 私たちのやっている事こそ「正道」であり、8人で踊るこのダンスの理念にかなっているのですから...。来年も会員が協力し合って「正道」を歩み続けましょう。そして今宵は今年の協力に互いに感謝し合いましょう。

(平成21年8月8日 No.962)

To be a better dancer .......(1)
 「必ず手を取り合う!」

新会員の方もスクェアダンスがどのようなものか分かってきたと思いますが、このダンスをさらに楽しく上手に踊るためにTo be a better dancer(よりよいダンサーになるために)と題して、皆さんに役立つようなアドバイスをいくつか...。 第1回目は「隣の人と必ず手を取り合う」ことです。次々と動き続けるので手を取り合うヒマなど無いのでは?と思うかもしれませんが、あるのですヨ! 事実、皆さんの手を先輩ダンサーは必ず取ってくれているのに気づいているはず。 コーラーの指示で瞬時に体系・方向・パートナーが次々と変っていくこのダンスでは、手を取り合うことでその時々の体系・自分の向いている方向・自分の今のパートナーが確認できる非常に大切なことなのです。試しに手を取らずに(手を使わずに)踊ったとすれば、1分もたたずに全てのセットが壊れるはずです。ただし、取り合うのであって握るのではありません。強く握ってしまうと瞬時の動作に遅れますし、リードする時にも強引にひっぱられたとの不愉快な印象を与えますし、この人私に気があるの?との誤解を与えるかも知れません(これは無いか?)。手のひらを合わせて軽く指で相手の手を押さえるくらいが動きやすくリードしやすいのでは...。


(平成21年5月 2日 No.951)

来週はウェスタン21歳の誕生パーティ! もてなしの心で盛会を!

新しい“血”・仲間・価値観をクラブに入れる「ビギナークラス」」と協同作業でクラブ意識を高める「アニバーサリー」をきちんと実施しないクラブは衰退する、と言われています。どこに行っても同じようなアニバなら意味が無い、会員の負担が大きい...等の理由で、市内の創立XX年を超えるXの“老舗”クラブが数年前からアニバを止めました。これらのクラブでは会員数がジワジワと減り、その存在感も薄れてきたように思うのは私一人ではないはず。先月12日(日)リリーベルの19周年アニバに参加してきました。ウェスタンからは14名が参加し、合計230名の参加と発表されました。驚いたのは、30数名の会員が230名もの参加者に手作りの昼食を出したことです。炊き込みご飯、おにぎり、ソーメン、漬物、ザンギ、食後のフルーツ...等々。会費1,000円でダンスと美味しい昼食を楽しめる...来年も行ってみようかナ...と思う人が多いのでは?“食い物で釣る”と皮肉る人もいるかも知れませんが、私はもてなしの心を強く感じました。前日の仕込み、当日の調理、配膳、あと片付け...等で会員はほとんどダンスをしていませんでした。もしウェスタンなら...と考えるとスゴイ自己犠牲だと、本当に感心させられました。さて、そのウェスタンのアニバも来週に迫りました。今年は経済不況のせいか、釧路、帯広、旭川等の「道内参加者」が少なく、ちょっと小じんまりしたパーティになりそうですが、会員の「もてなしの心」を!


(平成21年4月 4日 No.947)

ウェスタン・スターズ第22回ビギナークラスへようこそ!気楽に休まずのんびりと

受講者の皆さん、今日からの私達の初心者講習会にご参加くださりありがとうございました。新しいことに取り組むと緊張してしまうものですが、音楽に合わせて体を動かすダンスですし肩に力が入りすぎると学習効果も上がりませんので気楽に受講してください。 スクェアダンスは体よりも頭を使うダンスと言えますが、頭で覚えていても体が動かぬこともありますので「繰り返し」踊り込んで体で覚えることが不可欠となりますし、毎週「積み重ね」で講習を行いますので、ビギナークラスの約4ヶ月間は、できるだけ欠席をしないで受講してください。 何かと用事のできる土曜日の夜ですがご協力をお願いします。 ウェスタン・スターズというクラブは全道38クラブ(札幌市内17)の中では“ズバ抜けて良い”クラブです。会員数(54名)、男女比、年齢構成、コーラー数(3名)、例会内容、年間行事、...等々、どれをとっても他のクラブの追随を許さぬ“全道一のクラブ”と自負しています。会員は喜んで受講者のお手伝いをしますので、安心して、気負わずのんびりと受講して、スクェアダンスを楽しんでください。


(平成21年2月 21日 No.941)

「スクェアダンスのここがいい...(6) “レベル”がはっきりしている」

「どのレベルで踊ってるの?」「アドバンス・レベル」「上のレベルでは...」等と私達はレベルという言葉をよく使いますが、このダンスの世界では正式にはレベルという言葉はありません。「プログラム」と言うべきなのです。レベルでは上下感、差別感、優劣感をもたらし、A2やC(チャレンジ)をやっている人はエライ人、頭の良い人、との誤解を与えるからでしょう。最近Msをきちんと踊れない人でもやたらにP・A2・Cに入りたがるのはこの誤解のせいでしょうか?約5千もあるコールを歴史的背景、頻度数、動きの面白さやその難易度...などで区分けしたのが各プログラムで、ウエスタンのP例会、A2例会のように特定のプログラムだけでダンスを楽しめるようにした区分けに過ぎないのです。極端な例...先々週の広島でのパーティで聞いた話...高知県の中村(現在四万十市)のクラブはA2とCだけのクラブで、ビギナークラスもA2から教えている...ただ、そのクラブの人がMsのパーティに参加すると壊すことが多くて困っている。...(信じられない!マジ?でも、これもアリだよな〜と変に納得して聞いていました)。さて、このプログラム(やっぱりレベルの方が分かりやすいか?)が明確な点がスクェアダンスの秀れたところだと思いませんか?1日のフォークダンスのパーティでは約60〜70曲がかかるはずですが、知らない曲が入っていると踊りの輪から出なければなりません。社交ダンス、日本舞踊、ジャズダンス、フラダンス、フラメンコ等でも明確な踊りの区分けはないはずで、どこまでが初級、中級...なのか分かりません。これに対して、Bは52、Msは69、Pは99のコールを覚えて踊り込んでおけば世界中どこでも楽しめます。さらに、レベルが明確に区分けされていると目標達成感や次の目標設定に大いに役立ちます。


(平成21年2月 7日 No.939)

「スクェアダンスのここがいい...(4) 誰とでも友達になれる」

毎日のように報道される事件・事故や社会現象を読んだり見たりしていると、日本人の道徳観・倫理観は劣化と悪化の道を辿り、この先どうなるんだろう...と“この先あまり無い老人”の私は“余計な心配”をしてしまうのです。ところが、先日NHKの解説者が「犯罪件数は50年前の昭和30年代とほぼ同じで、多く感じるのは動機不明の凶悪殺人事件の増加と検挙数の低下のため」と言っていました。なるほど、確かに見ず知らずの者が訳も分からず大人、いや子供にさえ刃物をふるい、車で突入してくるのですから、「知らない人とは口をきいてはダメ!」と子供に教えなければならない時世で、大人だって日中にも玄関の鍵をかけ、初対面の人との話を疑い、街を歩いていても他人との視線を避けて無表情で歩き過ぎる人が多いはずです。しかし、スクェアダンスの世界では、例会であれパーティであれ、一歩中に入るとそこにいる人は全員が仲間・知人であり、言葉を交わすうちに初対面でも友達になれるのです。スゴイ事ですヨ!これは々ダンスをしていると言う暗黙の仲間意識とこのダンスには利害関係の入る余地が無いという安心感のせいだと思いますが、さらに8人の“協同作業”で踊るダンスとの意識もどこかで作用しているのでは、とも思っています。ともかく、“安くて安心・安全なダンス”で、広げよう友達の輪!


(平成21年1月24日 No.937)

「スクェアダンスのここがいい...(2) あまりお金がかからない」

昨年アメリカニューヨークのウォール街で端を発した経済不況がもろに日本を襲い、百年に一度の危機となりトヨタやソニー等の大企業はもちろん中小企業も不況にあえいでいます。日銀も経済成長の見通しを今後の2年間はマイナス成長と引き下げました。この影響は派遣打ち切りを筆頭に私達の日々の生活に入り込み、主婦の買い控えはもう当り前になっているはずです。あと2ヶ月ほどで札幌にも春が訪れるのでしょうが経済的な寒い冬は2年ほど続きそうです。こんな寒空の中で週1回とはいえ、頭と体と気配りでダンスを踊って月額たったの1,000円って絶対に安いですよね! 日曜の日帰りパーティに参加しても500円〜1,000円ですので、このダンスの良いところの一つにお金があまりかからない点が挙げられます。他の趣味やスポーツや習い事なら月額4〜5千円から1万円を払うのが当り前だと思いますが、これらはほとんどが主催者・施設・講師に使われるはずで、いわゆるプロの営利目的が優先されているからです。皆で協力し合って自分達で楽しさを作っていこうとの”原始的な”協同意識が“安さ”の原点だと思いますので今後の“寒い年月”をクラブ運営に協力し合い“安いダンス”を楽しみましょう!


(平成21年1月10日 No.935)

「創立21年目の今年を“新生ウェスタン”の出発の年に...!」

今日は平成21年の最初の例会日です。松の内を過ぎたのですが、改めて「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。」さて、今年の1月が今までの1月と異なるのは役員が変わったことです。昨年暮れにXXXさんが立候補してくれましたので、あとの1名は会員名簿順でXXXさんとなり、下記の表の11名が「ウェスタン丸」のクルーとなります。今年から急に航路が変わることは無いと思いますが、それでも2月のクラブ総会、4月からのビギナークラス、5月のアニバ等に向けて今までとは違った舵取りもあるはずです。役員以外の人も単なるパッセンジャー(乗客)気分で呑気に船旅を楽しむのではなくて、新しいクルーに今まで以上の協力をお願いしたいものです。「ウェスタン丸」に乗っている人は全員が運命共同体ですので、荒波にも耐えて、今後10年・20年と航海を楽しもうではありませんか。  (略)


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